ヘッドスライディングで巨人吉川尚が骨折は防げたはず
8月1日に行われたDeNA対巨人で巨人の吉川尚が一塁にヘッドスライディングして左手を骨折してしまいました。
吉川は絶対的なレギュラーである坂本勇人に代わってショートでスタメンで出ていた選手です。さらに18試合連続安打と好調でした。今巨人は首位の広島に10ゲーム以上離されている状況です。抑えのマシソンも怪我で離脱中です。
何が言いたいかというと、巨人としては非常に痛いということです。そしてヘッドスライディングは怪我をしにいったようなものであり、防がなくてはいけなかったということです。
超一流選手がヘッドスライディングをしない理由
例えばイチローや世界の盗塁王福本豊はヘッドスライディングを絶対しないと言われています。特に一塁への走塁の際は。なぜか。理由は2つです。
1つ目は駆け抜けたほうが早いから。最後飛び込むのではなく、駆け抜けたほうが早いというのは有名な話です。ではなぜヘッドスライディングをするのか。印象操作を狙ってるのかもしれません。しかしイチローや福本豊はヘッドスライディングしません。
2つ目は今回のような怪我です。野球選手にとって指は選手生命を左右しかねない重要な場所です。少しでも指を怪我しただけで試合に出れなくなる可能性があります。今回の吉川は骨折ということで、完全にアウトですが、突き指だって試合に出れなくなる可能性があります。
怪我の可能性があるのにわざわざヘッドスライディングする理由がないということです。
イチローや福本豊がヘッドスライディングする場面
しかしそんなイチローや福本豊でもヘッドスライディング、性格には手でベースを触りに行く場面はあります。
それは2つの場面です。
1つ目はリードしている状態からの帰塁時。この時は2人とも手から帰ります。でもこの時も気をつけないといけませんし、そこまでしないといけないようなリードの取り方に問題があるかもしれません。
2つ目は2塁、3塁、ホームベースで相手のタッチをかいくぐる時です。以前イチローがホームでのクロスプレーでキャッチャーのタッチをかいくぐって生還し、忍者走塁だ、なんてことを言われたことがありました。
この時はイチローでも手でベースを触りに行きます。ここポイントです。手でベースを触りにいくのであって、頭から突っ込んでいくわけではありません。あくまでタッチをかいくぐる技術的な問題であって、ヘッドスライディングをすること自体が目的ではありません。
いかに怪我をしないでシーズンを過ごすかというのは一流選手であれば皆考えていることです。守備の時もヘッドスライディングすると危険なのは一緒です。イチローはスライディングキャッチすることはありますが、全部お尻で滑っています。
巨人のコーチ陣はこういったことを教育しておくべきでしたね。