部活も人材流動化したらどうか
野球と言えば、国技ではないけど、国民的スポーツといってもいいかもしれないくらいに存在感あります。先日ファッション通販ZOZOTOWN社長の前澤友作氏もプロ野球球団が欲しいと発言しましたし、楽天、ソフトバンク、DeNAといった最近の球団はもちろんこれまでプロ野球球団を保有した企業は絶大な宣伝効果を体感していることでしょう。
それもこれも国民の多くがプロ野球を見るからです。そしてプロ野球への選手供給源はまぎれもなくアマチュア野球です。社会人野球、大学野球、高校野球、中学野球、そしてリトルリーグ、シニアを含む少年野球です。
これらの人気がなくなり、プレイレベルが下がると日本のプロ野球の将来も安心できなくなってしまいます。幸いなことに最近はエンジェルスの大谷翔平とかヤンキースの田中将大みたいな才能豊富な選手がいます。
しかし、以前Jリーグが発足した時にも言われたように、他のスポーツに才能ある選手を奪われる可能性もあるわけです。
しかし一方で、サッカー界はサッカー界で人材がいらないわけではありません。もしプロ野球でも成功できるような運動神経、身体能力を持った選手がサッカーをやってくれたら・・・なんてことは思っているでしょう。
そこで提案として、というか、疑問として、どうして日本の部活は1個しか選べないのだろう、ということです。もちろん中には2つ以上掛け持ちでやっている人もいるとは思いますが、稀だと思います。
アメリカを全肯定するわけではありませんが、アメリカでは、季節によって異なるスポーツをするといいます。夏は野球、冬はフットボールやバスケといったように。そしてその中で一番適性のあるスポーツを最終的には選ぶようなのです。
例えば、先ほど出てきたヤンキースの田中将大投手の同僚で、昨年から大ブレークしているアーロン・ジャッジ。彼はWikiによると
高校時代から野球、アメリカンフットボール、バスケットボールで活躍していた。アメリカンフットボールでは、強豪ノートルダム大を含む複数の大学から勧誘されるほどだったが、一番好きな野球の道を選んだ
とのことです。中学高校時代に、どんなスポーツやらせてもうまい人いませんでしたか?そういう人にいろいろな可能性を与えてあげるのです。
もしかして親の意向で野球をやっているかもしれません。ゴルフをやっているかもしれません。友達がいるからという理由でサッカーをやっているかもしれません。でもそういった人達がもしかして野球がうまかったり、バスケがうまかったり陸上がすごかったりといろいろな可能性を秘めているかもしれないのです。
野球人口が減った、サッカー界は人材難といった形で縦割りに考えるのではなく、スポーツ全体で人材を特に若いうちは共有する、循環させるようなことも考えていいと思います。
これをすることは、競技レベル向上にも寄与するのではないかと思います。というのもいろいろな動きをすることは身体能力向上にも役立つはずだからです。